はじまりの街
あとがき
ご精読ありがとうございました。
これは2004年に、高校の文化祭で展示した個人誌に掲載したものです。
もうそんなに昔になるのかと、しみじみというか、恐々というか。
この子達はいつも好き勝手に、私の頭の中を走り回っていたものですから、書き上げた時から経った時間が信じられなくて。
 
それにしても。
締め切り迫って慌てていたせいか、誤字が酷かったのをいくらか直しました。
本当はもっと色々直したいところもあるんですが、取り敢えず当時の記念としてそのまま掲載…
編集の際見直してみて改めて未熟さを痛感致しました。
書き切れてないな〜、という感じ。
もう少しずつ、掘り下げてあげられたら良かったんだけど。
 
なので、この話に関しては補足的なSSが幾つか用意してあります。
要望が多かったルネとギアの出会いの話は、「星渡り」と言う題。
4〜5年前くらいの話で、ちょっと若い2人が、怪しげな旅の吟遊詩人と一緒に、中央劇場で連続する事件を解決するため奔走します。
今回出番が少なかったダイアさんも出てきます。
 
とにかく、思い入れの深い話ではあります。
ここで書きたかったのは牢獄のシーンであり、別れのシーンでもあり。
ソルの悩みや真っ直ぐさ。
ルネの想いの深さ。
ギアの不器用な優しさ。
3人娘の元気。
ロウミュラの街の雑多でくすんだ感じ。
そんなものだったと思います。
 
長い長い旅の、乱雑に詰め込まれたトランクの中身のような記録の、始まりのお話です。

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